物理増幅式スマホヘルパー(試)
ついに3Dプリンタを買ったのでちょっと遊んでみました。
3Dプリンタのテストとして作ってみたのが「物理増幅式スマホヘルパー」の試作品。
近年巨大化が著しいスマホとそのモニター、それでも片手で使いたい人向けの補助器具(?)です。
動作の確認(zenfone 2)
大きな画面の端末を使いたい。でも、電車の中などでは片手で使いたい。でも、画面が大きくて指が届かない。ならば親指の軌道を物理的に増幅してやればいいじゃないか! まぁ単純な発想ですね。
3Dプリンタ
買った3D プリンタはXYZプリンティングのダヴィンチJr 1.0w。このプリンタを買った(2016年のGW)直後に複合機「Jr1.0 3 in 1」が発表があり、ドキッとしました... (プリント回りの基本性能は変更なさそうだったので良かったですが)。
XZYのda-Vinci-1.0-Junior-wifi
印刷可能域に比べてかなり筐体がでかい...
「このガワを使いまわして機能追加版とか出すつもりなんだろうなぁ」とかおもってたら、
やっぱり出ましたね「da-Vinci-1.0-Junior-3in1」
CAD Fusion360
CAMとしても使えたり、フリーとは思えない高品質なCADとして評判の良いAutodeskのFusion360を使用。 初めてだったので教本片手に四苦八苦しましたが、慣ればこの程度のモデルは1時間もかかずにできそうです。
アーム回りのモデル
プリント
プリント手順はシンプルです。 大枠は
・「モデル製作」→「XYZwareでデータ変換」→「SDカードに入れて」→「プリント」
変換したデータをSDカード経由でプリンタに読み込ませるので、CAM用にPCを用意する必要がありません。その反面、PCからプリンタを制御するのはあまり得意ではないようです。wi-fi経由でどうのって機能もあるのですが、現在自分は使っていません。
「プリント」の作業内容はだいたい
・(「キャリブレーション」→)「フィラメントのロード」→「出力・出力物取り外し」→「フィラメントのアンロード」(→「掃除」)
台の水平度などの微調整を自分ですることはありません(少なくとも説明書に調整方法は書かれていません)。楽ではあるんですが、マニュアル操作・調整ができないのって、ちょっと不安になりますね(プリントヘッドの高さ方向の微調整は出来ます)。
プリンタ出力
その他
当初は、組んだモデルがそのまま出来上がると思ってました...。
実際はフィラメントがつぶれる分オーバー気味に出力されたり(品質標準で設計値より平均して0.2mm程度オーバーしていました)、そのオーバー量もまちまちで下の写真のように縦方向の線が合わなかったりします。 モデルを作る段階で水平方向・垂直方向に補正量を変数で指定しておくと後で調整が楽になるけど、モデルがどんどん複雑になっていく...。 平面方向と垂直方向でそれぞれクセが違いそうだし...。
そういうコツみたいなものは今後少しづつ積み上げていくしかないですねぇ。
ヒンジの軸にはフィラメントを使用します。フィラメントの両端をはんだ小手で溶かし、リベットみたいな感じに使います。
ギザギザ...
印刷品質は低めに設定、密度も低め(速度重視)で出力したので余計に汚くなってしまったのだと思います
まとめ
3Dプリンタを使った感想は 「結構あっさりしてるな」 です。 ただ、メカパーツとして出力品を使うにはコツが必要ですね。
スマホヘルパーとしてはまだまだ完成度が低い...。もっとスマートな機構とかありそうです。良い案が思いついたら作り直してみようかな。その時は、持ちやすさも考慮して、ちゃんとスマフォケースにしましょうか。