2023年7月9日日曜日

アクスタの印刷についてちょっと考えてみる

 
 手元にあったアクリルキーホルダー/スタンドをいくつか集めて、実際にどんな印刷方法を採用しているか確認してみました。メモ書きです。

 アクスタを作る際に選べるオプション(印刷面を表側にするか裏面側にするか、クリアコートを入れるかなど)はいくつかありますが、どれを選べばいいのか正直よく分かりません。そこで、実際市場に出回っているモノがどういう作りになっているのかを、手元にあったアクリルモノをいくつか集めて確認してみました。 (「何が最適か」までの議論は出来てません)

北上さま
(佐世保130th)
お散歩は
季節をまとって
東方 大沖ウマ娘つくもたん
アクリル色透明透明透明透明
板厚(mm)33323
印刷面(表or裏)
クリアコート
印刷層数(推定)23331
生産時期(年)20192021201620222014?

 今回5個のアクキー・アクスタの作りを見てみました。その5個は下記です
・北上(130th SASEBO 2019)
・お散歩は季節をまとって3
・東方(サウンドボルテックスと東方のコラボ 大沖)
・ウマ娘(カレンチャン、お菓子に付いてきたやつ)
・つくもたん



 まず、北上・お散歩・東方の3種についてです。クリアのアクリルの裏面に「表面イラスト層+白押さえ層(+背面イラスト層+保護用クリアコート)」の構成です。おそらくこの構成が最も一般的な印刷な気がします。ぱっと見で感じた特徴は以下です。
・アクリルの厚みが増すほど、イラストの端からアクリル板端までの距離を長くする必要がある。基本的に正面から見るのに適している。(視野角がアクリル厚とイラスト-板端間距離によって決まるイメージ)
印刷が裏面なので、斜め横から見るとアクリル側面にイラスト映る
イラストの端からアクリル板端まで2mmくらい距離がある


 次に、今回の中で一番特徴があるウマ娘のものです。先のものと異なり表面に印刷しています。アクリル表面に上から「保護用クリアコート+表面イラスト層+白押さえ層」の印刷です。こちらも ぱっと見の特徴を羅列してみます。
・表面に印刷できるので、アクリル厚を気にしなくて済む イラストと板端までの距離を詰められる
・表面にクリアコート層があるためか、全体的に透明感が薄い(最初に見た時は素材がアクリルではないと思ったほど)使われてるクリアコートのUVレジンとアクリルでは、アクリルの方が透明感が高いんでしょうね。
イラスト端から板端まで最短1mmくらい


まとめ と 感想

・透明感高く奇麗にしたいイラストを刷るときは、裏面印刷が良さそう(正面側にトップコートを入れない)
・裏面に印刷する時は「イラストの端からアクリル板端までの距離」と「アクリル厚」は要調整(一般的に3mm厚なら板端までの距離は2~3mm程度?)

個人的な感想としては、意図的な何かが無い限り 裏に刷っておけばいい ってところですかね。補強目的で裏側にトップコートを塗るのはアリだと思いますが、市場品では誰も採用してないですね(主にコストUP的な問題だと思うけど)。